株式会社アグリエイト
事業内容 | 青果物仲卸業 |
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設立 | 1997年10月16日 |
資本金 | 4,000万円 |
所在地 | 京都市伏見区横大路菅本12番地1 |
導入システム | 販売管理パッケージ「スーパーカクテルCore FOODs」 |
青果物仲卸業を営む河宇本店を中核とするカワウのグループ会社、株式会社アグリエイトは、1997年にカット野菜専門の会社として創業しました。売上の7割を家庭用が占めており、2020年はコロナ禍による巣ごもり需要に支えられ、業績も順調に推移。
2021年には伸び率もやや落ち着いたものの、2022年に入ってからは不振だった業務用も通常の7割程度まで売上を回復、売上総額は創業当初の2倍(25億円)まで拡大しています。
導入後の効果
- 業務効率化で残業時間減!
- 属人化が解消され、安心感につながった
- トラブルを乗り越えて安定稼働
導入の背景
属人化と業務効率に漠然とした不安
創業時の受注・生産管理システムでは、管理部システム担当・大塚雅之氏がExcelを基本に作成した独自のプログラムを使用していました。属人的で処理が遅く、将来に漠然とした不安があったため、専門家に依頼。見積依頼した5社のなかから比較検討した結果、スーパーカクテル(以下、スパカク)の導入を決定しました。
導入のポイント
ペーパーレス化の可能性に魅力
スパカクを採用した理由は、タブレットを使って作業指示ができること、それにより工場内をペーパーレス化するという内田洋行ITソリューションズ(以下、ITS)営業担当者の提案が魅力的だったからだといいます。
作業指示書は、衛生管理も含めると紙だけで毎日100枚を超します。工場内への紙の持ち込みは、異物混入につながる危険があります。
計画段階と実際運用に乖離があったため、ペーパーレス化については実際の採用には至っていません。ただ、ハードやアプリが使いやすく改良されていることもあり「次の更新ではペーパーレス化したい」と、井上隆文代表取締役社長は語ります。
導入の成果
業務効率化、残業時間減
トラブルを乗り越え、効率化が軌道に
システム導入にあたり、トラブルがなかったわけではありません。井上社長みずから社外のIT人材を引き抜いて入れ替え業務を一任しましたが、ITについては精通している反面、社内業務についての知見に乏しく、当初の想定ほどスムーズには進みませんでした。導入期と稼働時で担当者が切り替わったことも、遅延の原因です。「棚卸しで業務をスリム化してから導入した方が、結果としてはもっと使い勝手がよかったかもしれない」と、システム担当・堀川和美氏は反省しています。
代表取締役社長 井上 隆文 様(写真左)
管理部 システム担当 係長 堀川 和美 様(写真右)
ただ、スパカクが稼働してから3年、直近1年では稼働状況が改善し、残業時間は目に見えて減りました。旧プログラムでは、受注から作業指示に関する業務をExcelで入力していたため、端末の性能差が出やすいのが難点で、入力した画像を印刷・目視検査していたため手間もかかっていました。スパカクを導入することで、統一したシステムから出荷指示を出力できる状態に改善され、ミスを最小限に抑えることにもつながっています。
属人化解消
これまではシステムが止まった際、担当者しか対応できないため、休日でも遠隔で対応する必要がありました。「今はITS担当者に連絡すればなんとかなるので、安心感がある」と堀川氏は語ります。基幹システムとしては、属人化が解消され、うまく定着し始めています。
パッケージシステムならではの安定した稼働
システム導入に携わった大塚氏は「旧システム利用の際はユーザー部門からトラブル対応依頼の連絡がありましたが、スパカクへの入替後はそうした連絡はめったに来ない」と語ります。
今後の展望
アグリエイトでは、ペーパーレス化のほかにも手作業のトレースバックのシステム化を目指しています。品質管理上、取引先からの要求もあり、30分ほどでトレース結果が出るならば「企業の信頼性も高められる」と井上社長は語ります。
パッケージシステムを導入したことで、仕組みが標準化しました。次の目標は現場運用を反映したシステム運用のマニュアルを構築すること。
「要件定義を明確にし、やりたいことの優先順位を設けることが大切だ」と大塚氏は意欲的です。
※掲載内容は取材時点のものです。
おススメの製品・ソリューション
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