株式会社ヤマダ 様
パチンコ・パチスロ機など遊技機部品の総合メーカー、株式会社ヤマダ(以下、同社)さまは、部品の製造だけではなく企画からデザイン・設計・生産・流通まで一貫生産するメーカーへステップアップすることで大きな存在感を示してこられました。
業界全体が大きな変革を迎える中、さらなる発展のため、より効率的な業務システムの導入の検討を進めていた同社が、「製造業向けシステム(VJit)」を採用されたポイントは何だったのでしょうか。
代表者 | 取締役社長 代表取締役 山田 忠勉 |
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資本金 | 3,000万円 |
会社創立 | 1952年2月 |
事業内容 | パチンコ・パチスロ機を中心とした樹脂製品企画から デザイン、設計、生産、流通まで一貫生産 一般産業、オリジナル製品の企画、設計、生産、販売 中部電力推奨住宅システム機器の総販売代理店 |
ウェブサイト | http://www.k-yamada.co.jp/(別画面にて開きます) |
導入の前の課題
- 将来を見据えた中期計画にマッチした業務システムの導入
- 既存のシステムでは不可能だったシリーズ別利益の管理
導入の背景
-業務システムの導入には、どんな背景があったのですか?-
当時、基幹システムの導入を進めていく中で、ITコーディネーターから『システムを導入するうえであらかじめ業務の整理をしておかないとシステムが確立していかない。まずはシステムを入れる前に業務の仕組みを作っていきましょう』というアドバイスがありました。
そこで、業務の整理を行なう一環として、中期計画をたてて将来的なヤマダの事業規模や方向性を示し、そのうえで計画に合ったシステムを導入することにしたのです。
2007年頃から選定の準備を始め、当初4社の製品を比較検討していましたが、現場でうまく使っていけるかどうか、なかなかイメージできませんでした。そこへ内田洋行ITソリューションズさんがよいタイミングで提案をもってきてくれたのです。
システム化のポイント
- 「製造業向けシステム(VJit)」の導入を決定されたポイントは何でしたか?-
もともとオフコンで生産管理を行なっていたんですが、部品メーカー向けではない在庫管理のシステムだったので加工の手順管理などが出来ないものでしたし、さまざまな機能はあったものの有効に使えていませんでした。
パチンコ業界のシステムを入れるのは難しいんです。販売管理や生産管理に企業ごとの独自ルールをうまく反映したシステムが必要ですから、他社でもパッケージよりもオリジナルで組まれたシステムを使っている例が多い。「製造業向けシステム(VJit)」はカスタマイズ前提のシステム構造になっており、ヤマダの業務にうまくマッチするだろう、と感じたのは大きなポイントです。
- 同時に検討されていた他の製品と比べて「Usolia製造業向けシステム(VJit)」はいかがでしたか?-
最初にデモを観たんです。そのときに直感で、『うちに一番近いな』と思いました。
他の製品もチェックしたが、ちょっと方向性が違うな、と。その中で、「Usolia製造業向けシステム(VJit)」の項目やインターフェイスなどが希望に合っていた。これがベースならいけるな、と感じました。
自分が思っていた業務システムのイメージに近かったのかもしれないですね。現場でうまく使っていってくれそうな印象が最初からありました。
-導入にあたって不安や問題点はありましたか?-
選定より、そのあとのほうが大変だと思っていました。どんなシステムを選んでも、業務に合わせて作り込んで動くものにしていかなければならない。ヤマダ向けのシステムにしていく過程でどのように進めていけばいいのか、という不安は感じていました。
しかし始まってみれば、現場主導で実際に使用する人に意見を出してもらって進めていけました。現場をうまいこと巻き込めましたね。
導入後の効果
ー「VJit」は、実際に御社の業務にフィットしましたか?ー
非常に使い勝手が良いものになっていますね。業務に合わせて機能を追加していき、ヤマダのオリジナルシステムとして良いものにしていきたいと思っています。
実際に導入してみると、現場や開発などいろいろなところで整理すべき部分が出てきて、いまはそれをひとつずつ解決していっている状況です。まず現場がうまく動いて業務を効率化できることが一番の導入目的であり、これがうまくいっているので、業務の整理ができ現場の管理体制が整い次第、当初の大きなテーマだったシリーズ別の利益管理まで進めていきたいですね。
今後の展開
-今後はどんな展開をお考えですか?-
開発段階の発注の仕組みを導入したいですね。
当社が並行して数多くの製品を開発するなかで、開発段階における発注や納品がすごく煩雑になるし、その過程でミスなども起こります。そのような問題を解決していく意味でも、開発段階での処理の効率化を進め、これらが出来た段階でコストについても検証できるように持っていきたいと思っています。
VJitを導入した費用対効果などはこれから出てくると思いますが、効果が出てくることを信じてみんな使ってますね。
海外にある成形加工の工場との連携が進んで現地のスタッフとのやりとりがスムーズにいけば、そこにもVJitの出番があるだろうし、発注依頼をかけるのにウェブ環境でワークフローを回してVJitと連携できればさらに効率的です。
みんなVJitを頼りにしてますね。現場システムのメインになっています。
今後もVJitをベースに業務を行なっていけると思っています。
2012年4月取材(記載内容は取材時の情報を元に構成されています。各種データや組織名、役職などは変更されている場合があります。)