販売管理と貿易業務のスムーズな連携が決め手丁寧なサポートでベストなシステム構築を実現

京華産業株式会社 様

京華産業株式会社(以下、同社)さまは、京都・滋賀を中心に鋳物や金属関係、産業機械や自動車部品を取り扱う商社です。

かつての旧三井物産が昭和22年の財閥解体で解散した際に、金物課の有志が独立して設立したという経緯を持つ同社では、「社員のための、社員による、社員の会社」をモットーに、自社株の大部分を役員や社員が保有することで事業に携わっているという強い自覚をもつ自主独立型の経営を行なっています。

2001年にオリジナルの販売管理システムから統合型販売管理パッケージソフト『スーパーカクテルデュオ販売』へ移行した後、2012年には貿易業務支援システムとして『貿易業向けシステム(VPort)』を導入。両システムの連携によって得た導入効果について詳しく伺いました。

代表者 代表取締役社長 小島 英利
売上高 65億円(平成25年3月期)
会社創立 昭和22年9月15日
社員数 68名(平成25年3月末)
取扱品目 金属及び非鉄(原料・製品)・機械類・環境機器類・自動車用関係品・建材関孫品など
ウェブサイト http://www.keika.co.jp/(別画面にて開きます)

導入前の課題

  • 商社の業務に合う柔軟な貿易業務ソフトが必須
  • カスタマイズした販売管理システムとのスムーズな連携

導入の背景

『販売管理システムの導入後、貿易業務についても きちんとした管理が必要に』
-「スーパーカクテルデュオ販売」の導入当時から「Usolia貿易業向けシステム(VPort)」の導入をご検討されるまでの背景をお聞かせください。-

長い間オリジナルの販売管理システムを使っていたのですが、2001年に「スーパーカクテルデュオ販売」へ移行しました。当社は商社ですから、品目によって業務の流れが変わるのですが、このような変化に柔軟に対応できて、なおかつ正確に集計が出来るよう、パッケージでありカスタマイズも可能なソフトとして採用しました。

この当時はまだ貿易のほうは業務のボリュームが大きくありませんでした。貿易業務の担当者がエクセルで管理していたのですが、取扱品目も増えてきていたので、「スーパーカクテルデュオ販売」のバージョンアップとともにシステムの見直しを行なう際に、貿易部門もきちんとシステム化をしようということになったのです。

当初は「貿易業向けシステム(VPort)」の他にも様々なソフトを担当部門が中心になって比較検討しました。しかし他社製のソフトはどれも導入規模が大きくて当社の業務には合いませんでしたし、非常に高額なものばかりでした。
その点で「貿易業向けシステム(VPort)」は当社の業務のボリュームにも合い、コストの面でも満足のいくものだったのです。


常務取締役 業務本部長
廣田 精一 様
(※「ひろ」は广に黄)

導入のポイント

『販売管理との連携と丁寧な対応を見て、総合的に判断しました』
-弊社の製品を導入いただけたポイントは何でしたか?-


経理部部長 佐伯 恵 様

経理部課長 原田 晋 様

やはり「スーパーカクテルデュオ販売」と連携できることが大きいですね。他社製ソフトではうまくいかない部分が多かった販売管理データとの連携が、「貿易業向けシステム(VPort)」では非常にスムーズだったことが大きな理由になっています。

また、実は導入検討の当初は担当部署のほうでシステム導入に積極的ではなかったんです。それまではエクセルで作成したデータを加工して利用していたのですが、システムを導入することでこれまでのようなきめ細やかな管理が出来ないのではないかという懸念があったようです。

そこで、内田洋行ITソリューションズ(ITS)にシステムの導入のメリットやデータの加工についての疑問などを細かく質問しました。もともと当社の業務については深いご理解をいただいていましたが、貿易業務についてもシステムでサポートできる面や運用によって業務に合わせることができる点など、しっかりと提案をしていただけたので、最終的に導入に踏み切ることが出来ました。

「スーパーカクテルデュオ販売」についても、バージョンアップの機会にこちらがそれまで業務で使用してきて出てきた要望や質問を出したのですが、丁寧にヒアリングしていただき、カスタマイズによる対応や運用面での工夫による改善案などをきちんと出していただきました。これも含め総合的な判断として、ITSさんにお任せすることになったのです。

導入後の効果

『システム化による省力化に満足しています』
-「スーパーカクテルデュオ販売+VPortSuper」を導入した効果はいかがですか?-


(左)経理部課長代理
本岡 良子 様
(右)経理部
松岡 美千代 様

まず「スーパーカクテルデュオ販売」の導入によって、目に見えて省力化されました。

以前は担当者の残業が多く社内でも問題視していたのですが、システム化されたことで業務が非常にスムーズになり残業が大幅に減っています。手形発行システムや会計システムとの連携も行なっており、月末の繁忙時期でも少人数で充分業務を進めて行けるようになりました。機能が豊富でメニューの数も多いのですが、各担当者ごとに使用するメニューは限られており、データ参照なども分かりやすく数字を拾いやすいと感じます。新人が入ってきたときの説明や引継ぎもスムーズですね。

「VPortSuper」も、担当者からINVOICEなどドキュメントの作成など貿易業務に必須の作業も大変使いやすいと聞いています。

経理部の立場からお話しすると、導入前はベテランの社員が部署間の連携部分も担当しており、システムに頼らなくてもうまくいっていたのです。しかしずっと同じ担当者が同じ業務を担当するわけではありませんし、複数の担当者が同じレベルで業務を引き継ぐことができるか不安がありましたが、システム化したことで引継ぎ後も支障なく業務を進めることができ、担当部全体のレベルアップにつながることができました。

とても良いシステムに出会えたと思っています。

システム構成図

今後の展開

『災害対策やクラウド活用など…当社に“ちょうど合う”提案を期待』
-京華産業さまの今後の展開と、ITSに期待することをお聞かせください。-

現在、システムを用いた業務については非常に安定しています。ですから課題としては災害対策、データのバックアップや事業継続(BCP)について考えています。災害時にサーバーのデータ保持をどのようにしていくのかという部分は避けては通れないですからね。

また、クラウドの利用についても検討していますが、コストや運用面でベストな選択かどうか、とにかくクラウドというわけではなく現状のようなサーバー利用と比較してどう良いのかということも含め、様々な観点から検討したいと思っています。そのような部分ではITSさんからの情報を非常に頼りにしています。

バージョンアップの際に当社が出した要望に、きっちりと優先順位を決め対応を進めてもらえたので、戸惑うことも無く、ITSさんが当社の状況や業務についてもよく理解していただいたうえで出してくれる提案に、満足しています。
今後も、当社に「ちょうど合う」良い提案を期待しています。

2013年12月取材(記載内容は取材時の情報を元に構成されています。各種データや組織名、役職などは変更されている場合があります。)

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