製造現場におけるIoTで品質を向上
巷で耳にする「IoT」。とにかくITの専門用語は英字が多く、どの単語がどのような意味をもつのか覚えきれないことが多くあるかと思います。今回取り上げる「IoT」は全業種に関わるものですが、特に製造に関わる業種の方に覚えて頂きたい内容です。
1.IoTの概要
2.製造業におけるIoT
3.工場におけるIoT化のメリット
4.IoT化の注意すべきポイント
5.製造業向け生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場MF」
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1.IoTの概要
IoTはInternet of Thingsの頭文字をとったものです。直訳すると「モノのインターネット」となります。言葉の通り、身の回りのあらゆるモノがインターネットを経由して通信する仕組みを指します。
インターネットはこれまでスマホやタブレット端末、パソコンなどの通信機器で接続するものでした。IoTによって車やテレビ、センサー機器など、従来はインターネットに接続されていなかったモノがネットワークを通じて相互に情報交換をします。IoTという言葉では馴染みがないように感じるかもしれませんが、ウェアラブル端末で身体データを記録する健康管理アプリや、ポットを利用する際の信号で遠隔地にいる単身の家族を見守るサービスなど、既にIoTは日常に溶け込んでいます。
2.製造業におけるIoT
総務省の調査によると、日本企業のIoT導入企業は2019年時点で14~15%といわれています。(IoTの捉え方は抽象的であるため、調査の聞き方によって結果が左右されることがあります。)働き方改革で取りざたされているように、企業は人手不足問題に対応する必要があります。今まで通りの生産性を持続ないし向上するために、IoT化は有効といえます。特に「工場」はIoT化で業務効率が向上するポイントが大変多く、今後の生産管理や品質管理、工程管理を見直すには最適です。
注目キーワード:スマートファクトリー
「スマートファクトリー」を最初に提唱したのは、ドイツ政府です。ドイツ政府は、製造業界全体を刷新する国家プロジェクトとして、「インダストリー4.0(第四次産業革命の意)」を推進しています。
「インダストリー4.0」とは、製造業界全体の徹底した効率化と高品質化を実現し、ドイツ製品の国際競争力を高める取り組みです。そして、「インダストリー4.0」を体現する工場を「スマートファクトリー」と表現したのです。スマートファクトリーは、工場内の機械をインターネットに接続して、「工場自体が効率化を考える」というコンセプトをもとに実用化が進められています。
日本の経済産業省は、ドイツのインダストリー4.0を受けて、「コネクテッド・インダストリーズ」を提唱しました。コネクテッド・インダストリーズも、IT化や協働ロボットの普及などによって、製造現場をより効率化するための取り組みです。作業を人の手からロボットへ移行し、さらにインターネットも活用して、人の負担を軽減するスマートファクトリー化を目指すようになりました。
3.工場におけるIoT化のメリット
①現状が把握できる(=見える化)
製造現場で生産性の向上を図るためには、現状分析や改善点の究明が必要です。IoT化によって、産業用ロボットや製造設備の稼働状況を常に計測することが可能となります。生産性の高い作業、低い作業などの把握が出来るようになるため、効率的な生産活動を行うための改善策も打ち出すことができます。
②エネルギーの最適化
工場では、日々莫大なエネルギーが消費されます。工場内の照明や、ロボット稼働に必要な電力等を考えると、相当なエネルギー量となります。
製造現場のIoT化では、エネルギーを効率よく活用するためのシステムが多く導入されます。例えば、工場の稼働状況を正確に把握し、各設備における必要エネルギーを自動で計算する事で、余分なエネルギーを使用している場合には供給を下げるなど、最もエネルギー効率が良いように調整を行います。
③情報の蓄積
従業員ごとの知識や作業熟練度などの情報をデータベース化し、情報を蓄積することができます。蓄積された情報を分析することにより、技能やノウハウを体系化し、技術の継承が行いやすくなります。
4.IoT化の注意すべきポイント
①コストがかかる
製造現場でIoT化を導入する場合のデメリットは、導入コストが高額になるということです。
設備導入のために多額の費用に加え、導入したITツールを使うための社員教育にも多大なコストが必要です。
一気にIoT化を図らず、限定した範囲で行う「スモールスタート」をお勧めします。
②メンテナンスが必要
最新テクノロジーを活用してIoT化を進めたとしても、最低限の設備メンテナンスは人の手で行わなければいけません。
また、IoT化では多様な設備が導入されることとなるため、それぞれの設備に別々のメンテナンスマニュアルの作成やコストが必要になります。
5. 製造業向け生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場MF」
工場のIoT化は取り組み方次第で大きなメリットを得られます。IoT化で集約した情報はただ蓄積するだけでは生産性向上に繋がりません。生産負荷の平準化や利益率の改善等に役立てるため、生産管理システムの併用をお勧めいたします。
本記事でご紹介する、製造業向け生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場MF」は生産計画の立案から受注・出荷・手配計画(MRP手配 / 製番手配)・発注・受入・在庫・負荷・進捗・原価に至るものづくり情報を統括的に管理し、工場経営を強力にバックアップします。
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